3回目はアクセス操作についてです。
モータースポーツというのは、言うまでなくエンジンという動力を発生させる装置を搭載した車両で、如何に他車よりもゴール地点へ到達させるか競う競技です。
その中でアクセル操作というのは、車両自身を前へ押進める為の直結した操作になり、単純に考えてもアクセルを開けてコース上で如何に全開の状態を長く保つかが、ゴールなり目標地点へ早く到達することになります。
しかしながら、ドラッグレースやオーバルコースでのレースとは違いロードコースで走ることを前提にした場合、時にアクセルを開けること自体がマシンを前へ押進めることの抵抗になって、結果1周全体なり特定の区間タイムを落とすことになるケースがあります。
でも、不思議ですよね!?
壊れている場合を除きアクセルを踏めば必ずエンジンの出力は上がり車両のスピードも上がるのにタイムが遅くなるって。
実は、この理由が分かっている人=適切なアクセル操作が出来るドライバーという事になります。
この理由を物理的な視点で論理的に説明すると凄い難しい話になりヤマス自身も説明出来ません。でも、この理由を理解するのに凄い難しい計算式など不要です。
意識するのは、この2点です。
「エンジンの動力が伝わったタイヤへの転がり抵抗」と「コーナーリングスピードの限界」です。
まず一つ目ですが、アクセルを踏んでエンジンの出力を上げると、色々な駆動系装置を伝わって最終的にタイヤを転がすという働きになります。なので単純に考えるとアクセルを踏めばタイヤの回転は早くなり(ギアなどは考慮しません)結果車両のスピードも上がるのですが、当然タイヤのグリップや路面の状態で限界は必ずあります。
ここで分かり易い例を一つあげると、F1のスタートでホイルスピンしている車と殆どホイルスピンさせずスタートしたマシンのどちらが、1コーナーまでの到達時間が短いでしょうか!?
答えは、ホイルスピンさせてないマシンですね。理由は、ホイルスピンさせているマシンはタイヤの回転数こそホイルスピンさせてないマシンより早いものの、タイヤを介したエンジンの動力が路面に伝わってない為です。
タイヤの転がり抵抗の世界でいう「摩擦によるエネルギー損失」をしている状態です。
もう、お分かりでしょうか!?
分かり易い例としてF1でのスタートを挙げましたが、マシンやコースが何であるにしろタイヤへ摩擦によるエネルギー損失を発生させると前へ押進めることの抵抗となります。
これが、冒頭書いた「時にアクセルを開けること自体がマシンを前へ押進めることの抵抗」にあるという意味です。
で、この状態というのは0ストップからアクセルを開けた時以外にも発生しており、タイヤへの摩擦によるエネルギー損失を如何に少なくさせるのが、ベストなアクセル操作であるかという事になります。
では、具体的にタイヤへの摩擦によるエネルギー損失を少なくさせる為のアクセル操作とは何でしょうか?
答えは、アクセルを開けている時にタイヤがスリップしている(グリップの限界を超えている)状態を感じとるかにかかっています。
これは、お尻のセンサーやタイヤからの音、車体の挙動などから感じとるしかないのと、もしタイヤへのエネルギー損失を感じたらアクセルを全閉するのではなく、ギリギリのところまで戻して(これが最適なアクセルパーシャルの状態)あげれば良いのです。
そして二つ目の「コーナーリングスピードの限界」ですが、これも物理学的には一つ目にも繋がるのですがマインドの問題になります。
例えば、富士スピードウェイの100RでGT500がコーナーを旋回出来るスピードは決まっています。実際の旋回スピードはコーナー侵入時の到達スピードやマシン性能や路面状態、それこそ風向きや風速で変わってきますので何キロとは言えませんが、ここで強調したいのは限界スピードは決まっており、例えドライバーが誰であっても限界スピードを超えた速度で旋回(言い方を変えるとアクセルを開けることは)出来ないということです。
この話は、中高速コーナーで当てはまることが多いと思いますが、コーナーリング中"気合"でアクセルを開けようと(考えを)するドライバーがいます。
偶に鈴鹿の130Rとかでアクセル開けすぎて飛び出すシーンがありますが、アクセルを開けて曲がれるスピードの限界は常にある為、早く走ることが目的ならばアクセルを戻して車速を調整する必要があるということです。
もしくは、アクセル操作ではないですがブレーキをあてて車両の姿勢を整えるというのも場合によっては有効です。
以上なのですが、アクセル操作には今回挙げた点以外にもテクニックはあります、例えばエンジンの回転数を落としたくないが為のセナ足やカートでも湿式のクラッチの場合のアクセル開度のタイミングなど、これは興味があれば個々で身に付けて貰えればと思います。
最後にアクセル操作を鍛えるのに一番の有効な練習は、グリップの低いタイヤやウェットコンディションでの走り込です。
特にウェットコンディションでは、駄目なアクセル操作はスピンの原因になったりと顕著に出ます。
以上です。
次回は、ステアリング操作についてです。
1回目から少し間が開いてしまいましたが2回目です。
いきなり問から入りますが、モータースポーツにおけるブレーキングをする目的が何か分かりますでしょうか!?
ここでいうのは、モータースポーツの走りにおけるコース上のブレーキングなのでピットで止まる為とか危険回避の為、というのは違います。
正解は大きく3つあります。2回目では、その中での二つを取り上げてみたいと思います。
で、いきなり間違いは切り落としておきますが、答えが「減速では!?」と思っているようでは絶対にモータースポーツにおけるベストのブレーキングは出来ません。
確かにブレーキべダルを踏むと車速に対して減速の効果は生まれますが目的は減速ではないのです。
先に答えをいうとプレーキングを行うということは、その次に直線以外のコーナーなりセクションが必ずあります。
まず一つ目の答えというか目的は「次のセクションを速く走る為に車速を調整する事」になります。
初心者の多くは、「次にコーナー(直線以外のレイアウト)があるから(曲がりきれないから)減速するんでしょ!?」というマインドでブレーキングをしており、云わば一般道にて交差点で曲がる時同様にブレーキをしているが為、モータースポーツにおける適切なブレーキが出来ないんです。
あと、初心者にありがちの間違ったブレーキングテクニックの考え方に、「どこでブレーキをかけるか」という事。
これは声を大にして「間違えです」と言いたい点です。
ブレーキングの際に考慮しなければいけない要素として、「天候・路面・タイヤ・パッド&ロータ・車重・侵入速度」等があります。
この中で車重以外は、大小あるものの都度変化します。云わば、マシンやコースを問わずベストなブレーキングポイントというのは都度変わってくるという事です。
当然、ある程度の目安ポイントはあります。例えば、富士スピードウェイの1コーナーでマシンがGT500マシンならブレーキングポイントは大よそXXXmの看板付近とかの目安はありますが、その中の微妙な差というのは正にドライバーがブレーキングの際に必要な要素を感じながら(考慮して)ブレーキペダルを踏んでいるんです。
で、プロやある程度ブレーキングを理解しているドライバーというのは、ブレーキングしながら如何に次のコーナーやセクションの通過スピードを上げ且つアクセルを踏み込んだ時に速い立ち上がりが出来るか!?車速を伸ばせるか!?ということを意識しながら車速を調整しているのです。
では、ブレーキングの目的の二つ目になります。
ドラッグレースやオーバルでのレースならともかく、ロードコースの走行ではステアリングを急に切ったり大きく切って曲がるという仕事が発生します。
そして、その曲がるという仕事を発生させるのがフロントタイヤになります。
今回はタイヤの話ではないので、この部分は割愛しますがタイヤに一番良い仕事をさせる為にはタイヤに荷重をかける事です。
そして、0ストップな状態以外でフロントタイヤに荷重をかける為の一番の動作がブレーキングになります。
二つ目の答えは非常にシンプルで、早く車の向きを変える為にはフロントタイヤにベストな仕事をさせることで、そのフロントタイヤにベストな仕事をさせる為には、ブレーキングという動作が重要になってきます。
では、自分が曲がりたいときに強くブレーキを踏めば良いのか!?というと、それは間違いでタイヤがロックしてしまったら意味がないので、ブレーキングにてタイヤがロックするギリギリの踏力で操作させることがベストなブレーキングの世界でのテクニックとなります。
レジェンドヤマスのドライビング講座の2回目を総括すると、今回挙げたブレーキングの目的2つを理解するとブレーキする目的が「減速」ではないと思うはずです。
確かに、効果は減速ですが目的は如何に1周を早く走る為に必要な車速に調整し、且つマシンを進めるべき方向に早く向かせるかということで、このブレーキングのマインドを変えるだけで「ブレーキ=減速では無い」と思うはずです。
次回は、アクセル操作についてです。
カ◯ギの人には関係ありませんが。
噂には聞いていましたが、まさかこのタイミングで行われるとは。
裏の仕事を本気でやらないとマズイようです。
暫く表の活動は自粛します。
特に誰も記事をアップしないのと金曜夕方の暇っぷりに、カートチームのブログらしい更新をしたいと思います。
さて、先日Fドリーム平塚のレースにて奇跡の復活優勝を遂げたヤマスですが、それには幾つかの理由があります。
それは、例えばで「パートナー」あったり「運」であったり、ちなってぃを想像した「妄想」であったり挙げると幾つかありますが、今回は上記で挙げたことではなくタイトルにもあるようにドライビング講座ということで、テクニックという理論的な部分に触れて説明していきたいと思います。
さっそく章に入りたいと思いますが、先日のレースでReebal Cafe GP(以下RBC)以外のチームやドライバーは、まさかRBCが優勝すると予測していた人は居なかったと思います。
その理由はなんだったと思いますか?
当然幾つかあると思いますが、一番大きなところで「最近走ってないから、練習していないから」ではないでしょうか!?
確かに、そう思うのは当然です。練習している人と練習していない人で後者の方が優位になるスポーツなんてないですし、結果や成果を出す為のプロセスが練習だからです。
でも、先日のレースで優勝した理由に「運転技術」云わば「ドライビングテクニック」によって結果をもたらしたのは、誰も否定出来ないと思います。
でも、おかしいですよね!?
最近走ってもなければ練習もしていないのにテクニックが反映されるなんて。
実は、モータースポーツ(ここでは四輪)というのは日々の反復練習だけではどうにもならない技術が要求されるスポーツの一つなんです。言い方を変えると、少し残念にも思えますが、体力を使った練習をやったらやっただけ向上するスポーツではないというのが言えます。
ここで、一旦モースポーツで必要な基本的な要素をあげてみたいと思います。
まず、車、コース。あとは!?
と聞いてますが、ゲームであればこの二つです。ゲームであれば、与えられた車をコースのレコードラインをなぞって、決められた箇所で決められた量だけブレーキングしたりステアリング操作すればOKです。
しかし、これがゲームでなければ、
天気、気温、路面コンディション、車の状態(タイヤ、ブレーキ、エンジン)が加わり、ゲームのように同じ箇所だけを走って操作をしていれば早く走れるというものではないのは想像出来ると思います。
では、これらの要素を踏まえて速く走るにはどうすれば良いのでしょうか?
第1回目にして核心をついてきていますが「己のドライビング理論を確立させろ」という事です。
モータースポーツは車という道具を人間が操って行うスポーツです。その為、常に操作というテクニックが求められる競技になりますが、当然この操作にも「正しい操作」と「間違った操作」があります。
一般的に、正しい操作をする人を上手い人。間違った操作をする人を表現は幾つかありますが下手であったり練習不足と言っています。
でも、この操作というのは上手いにしろ下手にしろ根底にあるのは、操作をする人の考え方が大きく影響しており、この考え方こそがドライビング理論なのです。
次回は、ブレーキングを例にしてドライビング理論について説いてみたいと思います。
日本一心TDC復活を目指す為に、まめに当ブログを更新しようと思いますが、如何せんカートネタがありません。
さて、今朝電車の中で一人の女性が化粧をしていました。電車の中での迷惑行為の一つに車内での化粧となりますが、個人的には迷惑行為の中では一番許せるというか理解できる行為です。
一番は電車の中でなく自宅で済ませてくる事ですが意外と時間がかかりますし、特に朝は1分1秒が大事ですから移動中に行ってしまう気持ちも分からなくもありません。
一方、世の中にはノーメイクで普通に外で行動している女性達もいます(健康上の理由で化粧が出来ない人たちは除きます)
正直、女優やモデルでもノーメイクで、凄い綺麗で凄い可愛いという女性はそうそう居ません。ちなってぃでも多分NGだと思います。
でも、冒頭書いた通り電車の中で化粧をする人達もそうですが、何故かノーメイクで外に出歩ける人が多い事に男性としてビックリします。
もし、今の男性としても視点を持ったまま女性になったとしたら、とてもノーメイクで外を出歩くことなんて恥ずかしくて出来ません。
分かり易くいうと、額にマジックで「肉」と書いて出歩くようなものです。
それ故に電車の中で化粧をする行為を理解出来るというのは、時間的制約により移動中にせざろうえないという以外に、額に「肉」と書いたまま電車に乗ってろというもので、それはいくらなんでも酷でないでしょうか!?
それなら、一概に化粧を車内での迷惑行為とするのではなく、「見れたもんじゃないからメイクアップは~や~く~」ぐらいで良いかと思います。
まぁ、それにしても終日ノーメイクで自宅外で生活する女性というのは、スッピンの自分が余程可愛く化粧したら芸能人やモデル並に美人だと自負しているのでしょうね。e.g.,CHOKUSHI
そうでないと、ノーメイクでいられる理由が男性の自分には分かりません。
アディオ~ス♪