Team-TDC Official Blog
F.ドリーム平塚をホームコースとし、耐久レースやレーシングカートでのスプリントレースで活動しているレーシングチームです。[Since 2007]
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
レジェンドヤマスのドライビング講座 ~ 番外編
こんにちはヤマスです。

今日は番外編でテクニカルな内容ではなく、サブタイトル「耐久レースでのドライバー役割」ということで耐久レースにおけるドライバーがすべき役割について述べてみたいと思います。

スプリントレースと耐久レースの大きな違い、それはレース距離や時間もありますが、1台のマシンを複数のドライバーでゴールへと運ぶことです。

国内のトップカテゴリーではSUPER GTやスーパー耐久などが、これに当てはまりますね。

では、実際にSUPER GTを例にとって「耐久レースでのドライバー役割」を説明したいと思います。

まず、SUPER GTでは嘗て金曜日に行われていた練習走行日枠ですが、この日はマシンのセッティングを行います。

そして、このマシンのセッティングを行うところだけをみても、スプリントレースと耐久レースで大きく分かれます。

端的に述べるとスプリントレースは、ドライバーは一人なので最終的に"そのドライバー"の好みのセッティングになります。

一方、耐久レースのSUPER GTでは最低二人のドライバーがいるので、"二人のドライバー"の好みに合わせたセッティングにするか否かというと・・・答えは「ノー」です。

稀に、二人のドライビングスタイルが同じで結果的"二人の"好みのセッティングになることもあるようですが、あまり無い次第です。

では、どうするの!?

ここから、今日の本題の核心に入っていきます。

はじめに答えを言ってしまうと"エースドライバー"の好みのセッティングに合わせて、セカンドドライバーは練習走行でエースドライバーの合わせたマシンにアジャストするのです。

なので、練習走行含め決勝中のラップタイムを見たときに、GT500でも二人のドライバーの差を見たときにコンマ5以上変わることも珍しくありません。

こういう背景を知らないと、セカンドドライバーのXXXは走りがショボイなぁとかエースのXXXは速いよねぇと思ってしまいますが、正直自分のスタイルに合わないマシンで走ることはストレスも溜まりますし、実際にタイムを出すのは容易ではありませんよね。

まぁ、確かに腕があるドライバーであれば自分好みのセッティング以外でも、相手好みのセッティングなマシンでも遜色ないタイムを出してしまうこともあります。

ちなみに、これを出来るのが国内だと耐久レースマイスターの荒聖治選手だったりします。レース中のラップタイムの安定度や危険回避技術などの凄いところもありますが、自分がセカンドドライバーでもエースドライバーと同等のタイムを出してマシンを無事にゴールへと運ぶのが今なお評価が高い部分です。

以上が、予選やレース前までの仕事とドライバー達に課せられた背景になります。

そして、決勝でのお互いの役割になります。

まず、スティント割ですが一部ポッカ1000kmとかレース状況により急遽予定外な展開になることもありますが、通常の300kmレースで波乱もなく進むと、エースが多めでセカンドが短めというのが基本です。※多めでも最大、全周回数の2/3ですが。

これは、速いエースドライバーがタイムを稼いでくるという至って当たり前の作戦で、それ以外にポジションを上げる(or逃げる)事です。

では、セカンドドライバーは!?

確かにエースドライバー同様に速く走ることポジション云々なのですが、セカンドライバーにはエースドライバーには課せられてない使命があるのです。

それは・・・かなりおおざっぱに言うと「リスクを負うな」ということです。

逆にエースドライバーは、(チームからの指示ややマシンのマネージメント云々は除いて)「リスクを負っても速く走ってこい」です。

分かりますか!?

レースを行っている以上、上のポジションでフィニッシュし抜きつ抜かれつのバトルがあるのがモータースポーツです。

でも、耐久におけるモータースポーツは常にイケイケでは駄目で、これはエースドライバーの役割でセカンドドライバーは(チームから特別な指示がなければ)リスクを負う事なく作戦上のミッションを行うのが仕事です。

SUPER GTなど見ても貰い事故を除いて、バトルで発生した際に乗っているドライバーを見るとエースドライバーの事が多いです。

SUPER GTでの例は以上です。

ここは、カートレースにおけるヤマスが行っていることですが、レースに出る際に自分のポジションを確認します。

これは、レース前だけに関わらず当日の様々な状況と、それこそ練習走行でのタイム等あります。

その結果、あまり数は少ないですが自分がエースドライバーなら、基本レース序盤から中盤はリスクを負ってでもタイム出しとオーバーテイクも積極的に行います。

逆にセカンドドライバーの際には故意に遅く走ることはしませんが、少々エースドライバーとタイムが劣っていてもレース中に走りを変えてみたりとか、オーバーテイクも1%でも失敗する可能性がある場合は絶対に試みません。

当然、レース状況によったりチームからの指示があればその次第ではありませんが、指示がなければ走っている最中のマインドは、極力リスクは負わずエースドライバーのタイムに近づけ、スピンや接触など論外、次に襷を渡しゴールへ無事にマシンを運ぶことしか考えていません。

そういう点では、自分が走りたいように走れるスプリントレースというのは、何も考えないで色々とチャレンジ出来る良い場だなぁと感じます。

ベストなポジションでフィニッシュする為には、みんながエースドライバー級のパフォーマンスを発揮して上手くいくことがあるのと、それはある意味理想ですが、リスクに対するマインドを考えないと勝てるレースを落としてしまいうことも多々あるのが耐久だと思います。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://teamtdc.blog104.fc2.com/tb.php/223-8daf871f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。