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F.ドリーム平塚をホームコースとし、耐久レースやレーシングカートでのスプリントレースで活動しているレーシングチームです。[Since 2007]
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レジェンドヤマスのドライビング講座③
こんにちはヤマスです。

3回目はアクセス操作についてです。

モータースポーツというのは、言うまでなくエンジンという動力を発生させる装置を搭載した車両で、如何に他車よりもゴール地点へ到達させるか競う競技です。

その中でアクセル操作というのは、車両自身を前へ押進める為の直結した操作になり、単純に考えてもアクセルを開けてコース上で如何に全開の状態を長く保つかが、ゴールなり目標地点へ早く到達することになります。

しかしながら、ドラッグレースやオーバルコースでのレースとは違いロードコースで走ることを前提にした場合、時にアクセルを開けること自体がマシンを前へ押進めることの抵抗になって、結果1周全体なり特定の区間タイムを落とすことになるケースがあります。

でも、不思議ですよね!?

壊れている場合を除きアクセルを踏めば必ずエンジンの出力は上がり車両のスピードも上がるのにタイムが遅くなるって。

実は、この理由が分かっている人=適切なアクセル操作が出来るドライバーという事になります。

この理由を物理的な視点で論理的に説明すると凄い難しい話になりヤマス自身も説明出来ません。でも、この理由を理解するのに凄い難しい計算式など不要です。

意識するのは、この2点です。

「エンジンの動力が伝わったタイヤへの転がり抵抗」と「コーナーリングスピードの限界」です。

まず一つ目ですが、アクセルを踏んでエンジンの出力を上げると、色々な駆動系装置を伝わって最終的にタイヤを転がすという働きになります。なので単純に考えるとアクセルを踏めばタイヤの回転は早くなり(ギアなどは考慮しません)結果車両のスピードも上がるのですが、当然タイヤのグリップや路面の状態で限界は必ずあります。

ここで分かり易い例を一つあげると、F1のスタートでホイルスピンしている車と殆どホイルスピンさせずスタートしたマシンのどちらが、1コーナーまでの到達時間が短いでしょうか!?

答えは、ホイルスピンさせてないマシンですね。理由は、ホイルスピンさせているマシンはタイヤの回転数こそホイルスピンさせてないマシンより早いものの、タイヤを介したエンジンの動力が路面に伝わってない為です。

タイヤの転がり抵抗の世界でいう「摩擦によるエネルギー損失」をしている状態です。

もう、お分かりでしょうか!?

分かり易い例としてF1でのスタートを挙げましたが、マシンやコースが何であるにしろタイヤへ摩擦によるエネルギー損失を発生させると前へ押進めることの抵抗となります。

これが、冒頭書いた「時にアクセルを開けること自体がマシンを前へ押進めることの抵抗」にあるという意味です。

で、この状態というのは0ストップからアクセルを開けた時以外にも発生しており、タイヤへの摩擦によるエネルギー損失を如何に少なくさせるのが、ベストなアクセル操作であるかという事になります。

では、具体的にタイヤへの摩擦によるエネルギー損失を少なくさせる為のアクセル操作とは何でしょうか?

答えは、アクセルを開けている時にタイヤがスリップしている(グリップの限界を超えている)状態を感じとるかにかかっています。

これは、お尻のセンサーやタイヤからの音、車体の挙動などから感じとるしかないのと、もしタイヤへのエネルギー損失を感じたらアクセルを全閉するのではなく、ギリギリのところまで戻して(これが最適なアクセルパーシャルの状態)あげれば良いのです。

そして二つ目の「コーナーリングスピードの限界」ですが、これも物理学的には一つ目にも繋がるのですがマインドの問題になります。

例えば、富士スピードウェイの100RでGT500がコーナーを旋回出来るスピードは決まっています。実際の旋回スピードはコーナー侵入時の到達スピードやマシン性能や路面状態、それこそ風向きや風速で変わってきますので何キロとは言えませんが、ここで強調したいのは限界スピードは決まっており、例えドライバーが誰であっても限界スピードを超えた速度で旋回(言い方を変えるとアクセルを開けることは)出来ないということです。

この話は、中高速コーナーで当てはまることが多いと思いますが、コーナーリング中"気合"でアクセルを開けようと(考えを)するドライバーがいます。

偶に鈴鹿の130Rとかでアクセル開けすぎて飛び出すシーンがありますが、アクセルを開けて曲がれるスピードの限界は常にある為、早く走ることが目的ならばアクセルを戻して車速を調整する必要があるということです。

もしくは、アクセル操作ではないですがブレーキをあてて車両の姿勢を整えるというのも場合によっては有効です。

以上なのですが、アクセル操作には今回挙げた点以外にもテクニックはあります、例えばエンジンの回転数を落としたくないが為のセナ足やカートでも湿式のクラッチの場合のアクセル開度のタイミングなど、これは興味があれば個々で身に付けて貰えればと思います。

最後にアクセル操作を鍛えるのに一番の有効な練習は、グリップの低いタイヤやウェットコンディションでの走り込です。

特にウェットコンディションでは、駄目なアクセル操作はスピンの原因になったりと顕著に出ます。

以上です。

次回は、ステアリング操作についてです。
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